Web業界では、数年前から「動画の時代」と言われています。
広告としての動画に限らず、「新商品の使い方」「〇〇料理の作り方」など、Webサイトで動画を使って紹介することで、集客力もアップすると言われています。
今、大注目されている、映像クリエイター。
気になる仕事内容や収入、映像クリエイターになる方法などを、デジタルハリウッド横浜校のネット動画クリエイター専攻トレーナー、高橋遼さんのコメントと共にご紹介します。
■コメント・高橋遼さん プロフィール
最先端技術からアナログ技術を結ぶクリエイティブを提案。朝日新聞AR広告プロジェクト、スターバックス・コーヒージャパン 「清川あさみコラボキャンペーン」、HISプロモーションJリーグ様「ヤマザキナビスコカップ2012ARプロモーション」等、多数のプロモーションを手がける。サンシャイン水族館「ペンギンナビ」では、カンヌライオンズ(旧:カンヌ広告祭)での最高賞のゴールドなど、受賞歴多数。
カメラは、デジタル化が進んだため、昔に比べてかなりお安く入手できるようになりました。
フルハイビジョンで撮影が可能な、小型のマイク付きカメラも、数万円程度から販売されています。
もちろん、性能に合わせて金額もピンきりですが、テレビ撮影などで使われている数百万もするようなカメラをそろえなくても、映像はつくれます。
映画「カメラを止めるな!」のように、手持ちのカメラで躍動感あふれる映像を撮ることもありますが、映像制作の基本はやはり、三脚を使った固定での撮影です。
インタビューの撮影でも、手持ち撮影では微妙なゆれなどが生まれます。
また、望遠での映像では、三脚がガタガタしていると、映像の揺れは大きく、撮影に失敗してしまいます。
基本となる固定撮影は、よい三脚があってこそです。
三脚は、少々お金がかかっても、よいものを購入することをおすすめします。
カメラがないと撮影はできませんが、ライトの場合、実はなくても撮影はできます。屋外の撮影や、自然光を利用した撮影など、工夫する方法があるのです。
しかし、ライトの使い方で、プロとアマの違いが出ると言われます。そのくらい、プロの映像クリエイターにとって、照明は大事なものなのです。
ライトの目的は、被写体を明るく見せることです。暖かい感じで見せるのか、実物そのものの色を再現するのか、目的によって使い方も変わります。
ライトも、さまざまなタイプのものが販売されています。
「どれを、どのように使って、どう被写体を表現するか」を考えるのも、映像クリエイターの腕の見せどころなのです。
先日、デジタルハリウッド横浜校で、ライティングについての公開講座をしました。
実際に仕事として撮影した映像を流して、どのような工夫をしたのか、撮影機材一式を持ってお話しさせていただきました。
このときもご紹介したのですが、最近、映画「スター・ウォーズ」に出てくるライトセーバーみたいなライトが気に入っています。
縦長の照明が使えるので、人物の表情の見せ方など、工夫ひとつでいろいろな表現ができます。
さまざまなライトや自然光、ときには、現場にある灯りだけを使って、どう表現するか、考えるのはとてもおもしろいですね。