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WEBディレクターなら知っておきたい著作権のあれこれ

WEBディレクターなら知っておきたい著作権について

東京五輪エンブレムが海外の劇場ロゴと酷似していると指摘を受けていることが世間を賑わせています。その後、このデザイナーの別の作品に対しても、他の画像や作品から「コピペ」してきたのではないかという疑惑もささやかれるようになりました。
「盗用しているか?」「パクリか?」という真偽はここでは触れないことにしますが、この「コピペ」という問題は、著作権侵害とも関連し、われわれWEBの世界で仕事をしている人々にとっても避けては通れないテーマです。
そこで今回は、WEBサイトを制作する上で覚えておきたい著作権、特に「画像」や「文章」の扱い方について紹介したいと思います。

1.WEBサイトで画像を使用する際の注意点

みなさんがWEBサイトを作る際に画像を載せたい場合、どのような手段で画像を用意しますか。多くの場合は、写真素材が大量に集まるストックフォトサイトを使うことが多いでしょう。最近では、手ごろな値段で写真を購入できるサービスも増えてきました。

注意したいのは、販売されている写真には以下のようなライセンスがあることです。

「ロイヤリティフリー」
利用可能な範囲内であれば、使用回数、期間などの制限がなく、無制限に使用できる写真のこと。一度購入してしまえば、複数の媒体でも使用することができます。

「ライツマネージド」
使用期間に制限があり、1回ごとに使用料金を計算し、その使用に対して使用許諾を発行する写真のこと。作品ごとに過去の使用履歴が管理されているため、同業他社との競合を避けることができます。

ここでよくある間違いは、「ロイヤリティフリー」は「著作権フリー」という誤った認識です。

「フリー」なのはあくまでも「ロイヤリティ」(ライセンス料)だけであり、ロイヤリティフリーの写真でも、著作権や被写体への肖像権などが存在します。特に、「被写体の使用許諾」は意外と見落としがちであることが多いです。

「被写体の使用許諾」には、「モデルリリース」「プロパティリリース」の2種類があり、「モデルリリース」は主に人物、「プロパティリリース」は主に建物や商品と考えていいでしょう。

例えば、有名な建築物の前で2ショットで映っているカップルの写真があったとします。カップルの2人にはあらかじめ被写体として「画像素材として使用してもよい」という同意を得られていても、背景に映っている建築物は同意が得られていない場合もあります。特定の建物や施設、あるいは美術品など第三者の著作物が写っている場合は、後々トラブルにつながる可能性があるので、どうしてもその画像を使う必要がある場合は、事前に使用許可を自分自身で取得するほうが無難と言えるでしょう。

2.WEBサイトで他人の文章を使用する場合の注意点

オウンドメディアの一環として、自社サービスの情報や、ユーザーとのコミュニケーションツールのために、ブログを運営している企業も多いと思います。その過程で、いろいろなサイトを参考にしたりすることもあるでしょう。その際に、「この文章、ちょっとコピペしちゃお!」と軽い気持ちで考えるのは大変危険。WEBの文章にももちろん著作権があり、勝手に利用すると著作権侵害にあたります。

とはいえ、参考資料としてどうしても「他人が書いた文章を使いたい」ときもあるかと思います。そんな時は、「引用のルール」を守ることで利用することができます。

「引用のルール」は、文化庁の「著作物が自由に使える場合」というページに詳しくまとめられています。

基本的には、出所を明示し、引用する必然性があれば大丈夫のようです。ただし、引用部分が分かるようになっていて、文章構造的に引用部分はあくまでも「従」で、自分の主張が「主」になっている必要があります。

ですので、引用する際は、それがメインになるのではなく、自分の記事をサポートするための手段でしかない、ということを覚えておく必要があります。もちろん、完全コピペはご法度です。

3.その他

レイアウトについて

ディレクターがデザイナーに指示する際、「このサイトのこのようなレイアウトで作って欲しい」とオーダーすることはよくあると思います。この「特定のサイトのレイアウトを真似る」という行為が著作権侵害になるかというと、実はそうではありません。
Webサイトのレイアウトは、「アイディア、手法」と解釈されるので、著作権保護の対象にはなりません。配色もまた然りです。だからといって、完全に同一のレイアウト・配色でWEBサイトを作るのはあまりにもモラルが低すぎるのでやめましょう。

イラストについて

最近では、イラストもストックフォトサイトで販売されるようになりました。販売されているイラストを利用規約の範囲内で使用するのは問題ありませんが、これをトレースして使用する場合はどうでしょうか?「自分の好みの配色にしたい!」「人物の表情を少し変えたい」といったケースはよくあります。
著作権が存在しているイラストを元に、別のイラストを制作する場合は複製行為にあたり、法律に抵触します。これは写真を元にイラスト化する際も同様です。イラストトレースはWEBの世界だけでなく、紙媒体でもあり得ますので、十分注意が必要です。

まとめ

ひと昔前に比べ、WEBサイトで写真やイラストを使用する機会は格段に増えてきました。マルチデバイス化が進む中、今後色々なデバイスでWEBサイトが見られることになると思います。「スマホサイトのこんな小さな画像なんて誰も見ないだろう」と安易に考えて、無断で写真やイラストをするのはNGです。著作権侵害は単に罰則を受けるだけでなく、その会社の信頼も失墜することになります。また、それがクライアントへ納品するものだとしたら、クライントにも迷惑がかかることになります。
簡単にコピペができるような便利な時代になったからこそ、私たちWEBディレクターを含むクリエイティブな仕事に携わる人々は、いまいちど著作権について真剣に考えるべきなのではないでしょうか。今回の一連の五輪エンブレム騒動は、今後のクリエイター達の著作権に対する考え方に警鐘を鳴らす転機となるかもしれません。

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