北米のWeb担当者も、スマホサイトの重要性は十分理解しているようですが、日本と同様に、頑固な上司や経営者をどう説得するかが課題です。
ほとんどの上司や経営者は、ユーザー・エクスペリエンス(UX)などにはまったく興味がなく、収益やコストの面だけでものごとを考えます。そして彼らは、スマホサイトへの最適化はどういうものか、仕組みの話などはまったく理解しません。
そして、こう考えます。「すぐには、十分な見返りは得られない、やっかいな新しい投資をどうすべきか?」と。
こういう状況は日本でも同じです。それでは、いまあなたができることはなんでしょうか?
それは、少しでも具体的で説得できるようなデータを集めて上司に提案をすることです。以下は北米でのデータですが、必ず懐疑的だった上司や顧客に対して、強い関心を与えることができるはずです。
モバイルに関する役立つ統計をご紹介します。
アメリカの消費者のうち、すでに58%がスマートフォンを所有している。
ソース: comScore
すでに12億人以上がモバイルからウェブにアクセスしている。
ソース: Trinity Digital Marketing
モバイルトラフィックは、すべてのインターネットトラフィックの15%を占めている。
ソース: Internet Trends 2013
20%以上のシェアを持つスクリーンサイズはいまだに無い。
ソース: Mobify Research & Development
いいモバイルエクスペリエンスに対して、61%がそのブランドに対していい印象を持つ。
ソース: Latitude
モバイル消費者のうち60%は実店舗内でスマホを使用し、また50%は、ショップに向かう途中でスマホを使用する。
ソース: Deloitte Digital
90%の人々は、スマホ、PC、タブレット、TVなど、複数のデバイスを利用して目的を達成しようとする。
ソース: Google
2013年と2014年の2年間だけで、約5億台のタブレットデバイスが出荷される。
ソース: Gartner
タブレットユーザーは、PCユーザーに比べて50%も多くの消費を行う。
ソース: Adobe
Eメールのうち、25.85%はスマートフォンフォンから開封され、10.16%はタブレットで開封される。
ソース: Knotice
すべてのウェブ検索のうち、25%はモバイルデバイスから行われる。
ソース: The Search Agency
95%のスマホユーザーは、地域情報(ローカル情報)に関する検索を行ったことがある。
ソース: Google
Webの表示時間が0.1秒遅れることに、売上は1.0%ほど減っていく。
ソース: Amazon
最後に、日本でも参考となるのが、総務省のデータです。
スマートフォン等の急速な普及と端末市場の変化(総務省)
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h24/html/nc122110.html