出典:SONY
ウェアラブルデバイスとは、体に装着して利用することが想定された端末のこと。先日モバイルラボでも「Apple Watch」に関する記事をアップしましたが、他にはどんな種類のウェアラブルデバイスがあるのでしょうか? 現在実際に発売されているものを中心に調査してみました。
総務省の発表によると、現在実用化されているウェアラブルデバイスは大きく3種類に分けられるそうです。
出典:NTT docomo HEALTHCARE|ムーブバンド1
腕に装着する形のデバイス。24時間つけられるよう、軽量化されているのが特徴です。基本的には、歩数や移動距離、消費カロリーなどを記録し、アプリに自動的に転送されるなど、日々のスポーツやヘルスケアの記録用として使用されることが多いようです。
開発終了となってしまった「Nike+FUELBAND SE」が有名ですが、ドコモ・ヘルスケアから発売されている「ムーブバンド」やXperiaと連携して日々の出来事を記録してくれるSONYの「SmartBand」など、色々なブランドの商品が発売されていることが分かります。
他のウェラブルデバイスよりも比較的安価で購入でき、装着時の存在感も大きくないのでアクセサリー感覚で使えるところがいいですね。
出典:SONY
こちらもリストバンド同様、腕につけるタイプのデバイス。異なる特徴は、小さいながらもスマホのように表示画面があること。
代表的なものだと最近話題の「Apple Watch」をはじめ、Galaxyの「Gear」、ソニーの「SmartWatch」など、かなりの種類があります。
スマートウォッチと呼ばれるこれらのデバイスは、リストバンド型よりも高性能。
通話はもちろん、メールのやりとりや音楽の再生、カメラ撮影ができるものまであります。アプリをダウンロードすることも可能なので、スマホのすごく簡易版といえるのではないでしょうか。
ただ、時計としてみると存在感があり、個人的には欲しいと思いません。もう少し薄くて小さくなればなぁと思っているのですが…
出典:Galaxy
次は頭に装着するウェアラブルデバイス。映像や画像が空中に浮いているように見えるので、腕時計型のデバイスや、スマホよりも多くの情報をユーザーに提供することが可能です。
「Google Glass」が開発終了となったニュースは記憶に新しいですが、他にもVuzixの「Smart glasses」やGalaxyの「Gear VR Innovator Edition」など、意外と実用化されている商品がありました。
ブルーレイやDVDレコーダーと接続し映像を楽しんだり、スマホやタブレット内のコンテンツを大画面で見たりするタイプと、工場や医療現場などにおいてハンズフリーで作業でき、効率性の向上や負担軽減を図るために使用されるタイプに分かれます。
ただ、腕に装着するものよりも軽量化が求められる一方で、バッテリーの持ちが短いなどの課題もありまだまだ発展途中ではあるようです。
上記で紹介した3種類のほかにも、様々なウェアラブルデバイスが開発されています。
出典:Ring ZERO
Logbarが開発した指輪型ウェアラブルデバイス「Ring」は、人差し指に装着してジェスチャーであらゆるデバイスをコントロールできるというもの。
家電を操作したり、支払いが指一本でできたり、空に書いた文字をメッセージとして送信したりできるようです。すごい…ほしい…。
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他にはまだ発売されていませんが、米国のスタートアップ企業Monohmが開発中の「Runcible」。
出典:Monohm
懐中時計のような円形の端末で、背面にはカメラが。Firefox OS搭載でLTE対応、Bluetoothヘッドセットがあれば通話もできるらしいです。ウェアラブルといっても首からぶら下げるか、ポケットに入れるかなので厳密にいうとウェアラブルとはいえませんが、新しいタイプのデバイスですね。
そして最後は猫用のウェアラブルデバイス「Whiskas Catstacam」。
出典:Whiskas AU
猫の首にぶら下げるタイプのカメラで、猫の視点で自動で撮影し、Instagramにアップロードしてくれるというもの。愛猫家さんたちにとっては嬉しいのかもしれませんが、あまり必要性を感じないのは私だけでしょうか。
デバイスを持ち歩かなくても身に付けるだけでデータを収集できたり、声だけで操作できたりするなど、今までにない体験ができるようになってきました。とはいえ今回紹介したウェアラブルデバイスは、いずれも家電やスマホ・タブレットなどと連動して使用されるものが大半。
スマホなどのモバイル端末にとって代わるのではないか、とも言われていますが、当分はモバイル端末がメインで、ウェアラブルデバイスはオプション的なものとして使用されることが考えられます。
実用化されつつあるウェアラブルデバイス対応も視野に入れつつも、まずはモバイル対応をしっかり行うことが大切ですね。