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コネクテッド:モバイルファーストを読み解くキーワード

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今日のデジタルマーケティングを考える上で、モバイルデバイスというものが中核を担う存在となっていることは既に皆さん実感としてもたれているのではないでしょうか。この事は「モバイルファースト」という言葉の持つ意味も改めて見直す契機となっています。

今までどちらかというと、サイトの制作手法について語られることの多かった「モバイルファースト」ですが、本来の意味で、「モバイルにおけるユーザーエクスペリエンスを考慮して全体を設計する」という、よりサービスデザインやビジネスロジックの部分から「モバイルファースト」の導入が求められています。

では具体的にどのようなことを考える必要があるのでしょうか。ここでは「コネクテッド」という観点からモバイルファーストのコミュニケーションのありかたを考えてみたいと思います。

ユーザーの自由こそがコネクテッドの意味

モバイルに限らずPCも含めて、現在のデバイスはインターネットに<接続=コネクテッド>されていることを前提としてWebサイトやサービスが設計されています。とりわけモバイルデバイスの代表であるスマートフォンの世帯普及率は6割を超えて、人々の行動スタイルそのものに変化を及ぼしています。このことは単にデバイスが「コネクテッド」であるという物理的な状態を超えて、ユーザー自体が「コネクテッド」であるという概念ととらえることができ、サイトやサービス、マーケティングを再設計するための重要なヒントとなります。

一例として目的地への移動について考えてみましょう。モバイルが登場する以前、人々はPCで経路を調べ、それをメモしたり印刷したりして最短ルートで移動できるように工夫していました。ただ、途中で予定が変更になったり電車に遅れが生じたりしてしまった場合は、駅や社内の路線図を見て別プランを考えるということをおこなっていました。この状態は家庭やオフィスのPCはコネクテッドですが、当のユーザーは<非接続=ディズコネクテッド>な状態であったといえます。

いまでは駅へ移動しながらそのタイミングでもっとも速く、あるいはもっとも楽に移動できる経路を調べることができます。電車に乗ってる途中で目的地が変わるなど急な変更があっても、その場で新しいルートを入手して何事もなかったかのようにたどり着くということを誰もが自然におこなえるようになっています。このようなユーザーは「コネクテッド」なユーザーということができます。

ここで大事なことは、コネクテッドな状態そのものよりも、人々がコネクテッドであることによって手に入れた可能性・新たな自由の方にあります。この可能性を通して人々は自分にとって最適なタイミングで最適な選択肢を選ぶことができます。一方、このことはユーザーの動線をひとつのモデルケースに落とし込むことが難しくなるので、マーケターにとっては発想の転換を迫られる事態となっています。企業もまたコネクテッドなユーザーに向けて様々な接点を設けて、つねに捕捉できるように動いているのです。

コネクテッドユーザーになにを伝えるか?

それではECサイトやBtoCの商品を扱うサイトでコネクテッドなユーザーに向けた施策として位置情報を活用したものを考えてみます。

1. 直近の店舗を教える

サイトの店舗検索にGPSやジオフェンシングAPIを用いて、いまいる場所からもっとも近い店舗を表示させることで、興味が高まっているユーザーの熱が冷めないうちに購入へと導くことができます。また、商品を調べているページでそれを扱っている店舗情報を提供することも有効でしょう。店舗検索自体は以前から存在するもので特に目新しくはないかもしれませんが、以前からあるということはPCベースで設計されているものも少なくないという問題があります。この場合は目的の情報にたどり着くまでに手間がかかったり、分かりにくかったりしないようモバイルファーストで動線やデザインを再設計することが必要です。

2. キャンペーン情報の通知

PUSH通知はユーザーにダイレクトに届くメッセージとして有効ですが、スクリーンで必ず目につくという利点は同時に頻度や内容を間違えると一方的と思われてしまいブランドの毀損(きそん)につながることもあります。しかし、ある商品を検討しているユーザーに近くの店舗でセールキャンペーンが開催されているという情報が、PUSH通知で届いた場合は最適な場所とタイミングで最適な情報とユーザーに好意的に受け止めてもらうことができます。

3. ユーザーのいる場所によってコンテンツを変える

自宅で商品ページを見ている時には、詳細な情報で深く調べられることは重要ですが、今まさに店内にいてその商品を手に取っているユーザーには時間がかかる大量の情報よりも購入へと背中をひと押しするためのクチコミ情報が効果的な場合があります。同じページでもユーザーの状態に応じてコンテンツを出し分けることは最適なエクスペリエンスを提供することになります。

モバイルファーストでつかむコネクテッドユーザー

このようにコネクテッドなユーザーに対してアプローチするためには、その可能性を十分に活かして「モバイルファースト」の視点できちんと設計することが重要です。モバイルデバイスをコネクテッドというユーザーエクスペリエンスを実現するひとつのメディアとして見たとき、これはまさしくマクルーハンの言う「身体の拡張」を如実に現しているということができるのではないでしょうか。メディア論的な見地から見ても「モバイルファースト」という事象は今後も目を離せない価値のある領域であり続けることは間違いないでしょう。

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この記事を書いた人
大賀 匠竜
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