このebookは、Web担当者ビギナー向けのマルチスクリーン対応攻略Q&Aです。「モバイル対策を即席で攻略したい!でも右も左も分からない…」というような、スマホやタブレットなどモバイル対応に関する悩みも一気に解消しましょう!
ページビュー(PV)、ユニークユーザ(UU)、滞在時間、コンバージョン率(CVR)、検索ランク。これらはどれもモバイルサイトを用意することで上がってくる数字です。
特にコンバージョン率は、Eコマースサイトでは売上に直結します。また、検索ランクは、適切なモバイルサイトが存在すること自体が、ランクアップに影響します。
多くのB to Cサイトでは、すでにモバイルからのアクセス率がPCを上回ろうとしています。このような状況を踏まえて、今後のWebリニューアルはモバイルファーストで行われるべきで、多くの投資を振り分ける必要があります。
この場合、タブレットサイトを中心に制作して、PCサイトとスマホサイトに振り分ける発想が求められます。
ただし、B to Bサイトの場合は、PCリニューアルが残ることでしょう。
2014年10月発表時点で日本におけるタブレット保有率は24%でした。スマホに比べてなだらかな伸びではありますが、米国並みに50%を越えてくるのは時間の問題でしょう。
必要になってからタブレットサイトを制作するのか、いま制作して無駄なく拡張するほうがいいか。後者であれば「とりあえず」ではなく、効果的なサイトを運営できることでしょう。
また、PC、スマホ、タブレットのそれぞれに、最適な表示をさせる「マルチスクリーン対応」のWeb環境を用意することが、ますます重要になってきます。
2020年の東京オリンピックに向けて「おもてなし」のための情報提供手段として、Webサイトのモバイル対応が急がれています。
しかし、これはスマホサイトを用意するだけで十分でしょうか?
すでに多くの外国人旅行者はノートPCではなく、タブレットを持ち込んで来る人をよく見かけます。おそらくインターネット閲覧の中心はスマホやタブレットとなり、サイズも3.5インチから10インチくらいまで様々です。逆にPCサイトを見る人は、ビジネスマンに限られてしまうのかもしれません。こういう中では、中期的なモバイル対応へのビジョンが必要です。
今後は、PCではなくモバイルへの投資に比重を移すべきでしょう。また、元となるWebサイトには、しっかりと構造化を図り、マルチスクリーン対応しやすい設計を考える必要があります。付け刃で済ませると、常にリニューアルを繰り返し、無駄な投資を繰り返す可能性があるからです。
繰り返しになりますが、これからのWebサイトは、スマホ及びタブレットを加えたマルチスクリーンの時代になってきます。今まで以上にルール化したワークフローの上で、運用をしていく必要があります。
そのためには、自社サイトの運用ガイドラインをまず作成すべきです。コーディングルール、やってはいけない禁止事項などを明確にして、サイトが崩れないように、しっかり運用していくことが大事になります。
これまでもサイトガバナンス(企業のサイトを統制し、一元管理すること)の上で、ガイドラインの設定、それを遵守する大切さが問われていました。マルチスクリーンの時代は、運用のチェック体制を含めたさらなる整備が必要です。
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<文/カナダ・Mobify社、翻訳・編集/ドーモ>